CQ誌2016年2月 ユーザレポート Power/SWR Meter KP-1
少し離れた距離からでもよく見える超大型のPower Meter(HF用)が欲しいと以前から思っていました。工人舎から新しく発売されたPower Meter KP-1は筆者の希望にピタリです。2015年の暮れにシャックに導入しました。カタログの情報から想像力を逞しくして描いた製品のイメージと実際に導入したイメージとでは随分異なり、聞く(聴く)と見る(観る)と使うとでは、情報量の差から描けるイメージが大きく変わります。実際に使用して得られた情報から感想をお伝えすると共に、Power Meterを眺めながらQRVする楽しさや豊富な機能性と優れたデザイン性をご紹介します。
CQ誌 2015年12月 工人舎 VERSA Beam KA1-404
HF帯を主にアマチュア無線を楽しむ筆者は、自作のアンテナを製作したり、メーカ製のアンテナを購入し試行錯誤を繰り返してきました。比較的長期間使用したアンテナ(気に入ったアンテナ)は、14MHz〜28MHzまでカバーできる5 Band 2el Cubical Quadアンテナと12個のエレメントで構成され7MHz〜28MHzまでカバーできるマルチバンド八木アンテナでした。
限られた環境条件の下、7MHzで使うことができない或は7MHzで十分なゲインが得られない不満や、バンド範囲をすべてカバーできない不満、自然災害(大雪、台風など)に弱いと言った不満を常に感じていました。
CQ誌 2015年3月 ステルスアンテナの実用化実験
HF帯でアマチュア無線を楽しむ者にとってアンテナをどうするか?悩み甲斐(悩む時間が多く解決策を見つけにくい)があります。集合住宅や戸建密集地域にお住まいの場合、悩んだ甲斐もなくHigh PowerのHF帯運用を諦めてしまう人も少数ではないと思われます。
この課題を克服すべく過去にEHアンテナや磁界型ループアンテナに代表されるSmallアンテナの研究・開発成果が本誌に数多く紹介されました。今回の実験レポートは、
・Smallアンテナのマルチバンド対応
・アンテナの利得不足を大電力で補う
・アパマン環境で1kwの無線局の開局
この3つを克服し、実用的でアマチュア無線が楽しめるステルスアンテナの開発を目指すものです。
CQ誌 2013年9月 異国で出会ったFTDX9000MPに魅せられて
FTDX9000と最初の出会いは、2004年5月米国オハイオ州デイトンにあるハラアリーナでした。目に飛び込んできたFTDX9000Dの印象は、今でも鮮明に記憶に刻まれており黒い艶のあるフェースにオレンジ光が輝き『超カッコイイ!』と感じました。少しでいいから触ってみたいのですが、透明のケースで覆われており誰も触ることが許されません。黒集りの人々でモミクシャになりながら只々眺め続け、その優美な姿を目の奥に刻み込み帰国しました。
再会は2007年8月のハムフェアです。会場に居られた篠崎さんにお願いして個室で触らせて頂きました。ツマミやボタンに触れ耳の神経を集中させ夢中で聴きました。デイトンで見た『超カッコイイ!』無線機に触れることが叶い、篠崎さんの丁寧なご説明や開発への熱い思いも伝わり、買うぞ!と心が定まりました。
CQ誌 2012年8月 X-Lock3 VFO Stabilizerキットを用いたKWM-2と75S-3のPTO安定化実験
アマチュア無線にもデジタル技術が多く使われるようになりましたが、筆者は未だコリンズ社のKWM-2(A)やS-Lineと呼ばれる75S-3(C)と32S-3(A)を愛用しています。
往年の名機ですが電源投入後30分間ぐらいは温度変化に伴うドリフトが100Hz~150Hzの範囲で発生します。PTOを強制空冷する対策方法やPTOをDDSに代替させる対策方法もありますが、これらの方法では十分に満足できる結果が得られず、コリンズの操作性やオリジナリティーを損なうこともあって、Cumbria designs社から発売されているX-Lock 3を用いてPTO(70K-2)のドリフト課題を一掃することに挑戦してみました。
CQ誌 2011年10月 CAGー300Xで作るマルチバンドラジアル
ダイポール・アンテンアのようにラジアルが不要な(ノンラジアル)アンテナと、グランドプレーンアンテナのようにラジアルが必要なアンテナがあります。バーチカルアンテナはラジアルを使わず、大地をラジアル代わりに利用したアンテナです。ロングワイヤーアンテナのアースも同様です。モービル用アンテナの多くは、車体をラジアル(アース)として利用したものです。
コメット株式会社から発売されたCAG-300X(写真1、写真2)は、良好な高周波グラウンドを簡単に作り出してくれる装置です。ヘリカル式グランドプレーンアンテナを作り、そのラジアルをマルチバンド化するのに使用しました。バンド毎にラジアルを複数揃える必要もなくとてもFBです。
CQ誌 2010年5月 往年の名機に囲まれHF帯の無線空間を存分に味わう
シャックに並ぶ無線機器を眺めていると、時空を遡り人生を顧みる時がたまにあります。無線機に刻
み込まれた懐かしさと親しみから、たとえ働かずとも、恐らく二度と使うことがなくても、その無線機
を手放せない不思議な力を感じます。
2006 年5 月に新居へ移り、名機と呼ばれる無線機達を再び新しいシャックにレイアウトしました。
シャックで無線機達を眺めて居ると、何処に居る時よりも心が落ち着きます。愛用している無線機達と
多くの時間を共に過ごすシャックは、言葉では表現しつくせない特別な私の空間です。コリンズが大好
きで、主にHFを運用する筆者のシャック(無線空間)をご紹介します。
CQ誌 2009年5月 730V-1Aを3.5MHz~3.8MHzと7.1MHz~7.2MHzで使用可能に大変身させる
7MHz帯でアマチュアバンドが拡張され使用できる周波数の幅が2倍になりました。多くのアンテナでは7.2MHzに近づくとSWRが急峻に高くなり、無線機に装備されたアンテナ・チューナに頼るのは少し心配です。大切な無線機にストレスを与えることなく、よく調整されたアンテナでQSOを楽しみたいものです。バンド幅が拡張され、既にアンテナ対策を終えられた7MHz愛好家の方も多いと思いますが、筆者は730V-1A(クリエート・デザイン社の7MHz、14MHz、21MHz、28MHz、50MHzをカバーするV型ダイポール・アンテナ)を、今回拡張された7.1MHz~7.2MHzに使用できるように対策を講じ、性能面でも使い勝手の面でも共に、とても良い結果が得られました。
CQ誌 2009年2月 CQ誌 CD78Jrをフルに活用する
2008年4月に3.5MHz帯及び3.8MHz帯において、アマチュア局が使用できる周波数が拡大され以下の周波数で運用できるようになりました。
3.500~3.750の75KHz
3.599~3.612の13KHz
3.680~3.687の 7KHz
3.702~3.716の14KHz
3.745~3.770の25KHz
3.791~3.805の14KHz
拡大された周波数帯で電波が発射できない無線機もありますが、アンテナ対策をどのようにしようか?と悩んでいる局長さんも多いのではないかと思います。解決策として、周波数が可変できるEHアンテナや高帯域化したダブルバズーカアンテナや1λのデルターループアンテナなどにアンテナを変える方法、既存のダイポールアンテナやインバーテッドV型アンテナやロングワイヤーアンテナにアンテナチューナ(アンテナカプラー)を上手く活用して対処する方法、などを選択される方も多いと思います。
特選ハムのアンテナ製作集(160mバンド用シャント・フィード・アンテナ)
東京郊外の狭い敷地に住む筆者は、160mバンドでアマチュア無線を楽しむことを今まで考えたこともありませんでした。落成検査をパスするための目的で、1度だけ160mバンド用アンテナを過去に製作しましたが、飛ばないし、聞こえないし、当時の筆者の技術力では全く使い物にならないアンテナでした。ダミーロードを接続している感じです。このアンテナは落成検査が終ると原因も調べず、すぐに撤去したことを覚えています。そして、現在もその残骸が物入れに残っています。読者の方の中には160mバンドのアンテナを製作され、私と同じような経験をされた方も多いのではないかと思います。
【過去に掲載した記事】
2023年10月 CQ誌 スマートマチュア無線局の構築と運用
2023年4月 CQ誌 アマチュア無線リモート運用への期待と魅力
2023年2月 CQ誌 160m用2エレビームアンテナの高性能化実験
2022年3月 CQ誌 究極のトップバンド用アンテナ
2021年12月 CQ誌 トップバンド用QUADアンテナ電波伝搬実験
2021年7月 CQ誌 工人舎 VERSA Beam“KA1-406”の魅力
2021年5月 CQ誌 間もなく始まるサイクル25に期待を寄せコロナ禍,
京都丹波高原に2ndシャックを建設
2020年9月 CQ誌 往年の名機コリンズKWM-2+30L1と32S-3+30S-1を新スプリアス規格へ適合させ
る実験
2015年3月 CQ誌 ステルスアンテナの実用化実験
2014年3月 CQ誌 HFビームアンテナの威力と実力
2013年9月 別冊CQ QEX Japan 異国で出会ったFTDX9000MPに魅せられて
2013年4月 CQ誌 厄介なインタフェアー,自作品で万全な対策を
2012年8月 CQ誌 X-Lock3 VFO Stabilizerキットを用いたKWM-2と75S-3のPTO安定化実験
201 1年9月 CQ誌 3.5~50MHzをカバーするWBBアンテナの工夫と成果報告
201 1年3月 CQ誌 動的アンテナの製作
2010年9月 CQ誌 デュアルバンド・フォールデッド・ダイポールの製作
2010年5月 CQ誌 往年の名機に囲まれ、HF帯の無線空間を存分に味わう
2010年5月 CQ誌 ロータリ式小型ダイポール・アンテナで160mバンドのDXに挑戦(後編)
2010年4月 CQ誌 ロータリ式小型ダイポール・アンテナで160mバンドのDXに挑戦(前編)
2010年3月 CQ誌 タワー1基でオールバンドを楽しむアンテナ選びのポイント
2009年7月 CQ誌 拡大された7.1MHz~7.2MHzにお手軽にオンエアーできる魔法の箱
2009年5月 CQ誌 730V-1Aを3.5MHz~3.8MHzと7.1MHz~7.2MHzで使用可能に大変身させる
2009年2月 CQ誌 CD78Jrをフルに活用する
【出版関係】
2009年8月 特選ハムのアンテナ製作集(160mバンド用シャント・フィード・アンテナ)